解答って馬鹿なの??

解答って馬鹿なの??

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解答 住まいの夢を創る

本日の2次試験(面接)を受けられた未来の13期生の皆様、お疲れ様でした。

面接中、激しいツッコミが来て、受け答え方が分からず泣きそうになられた方もいるかもしれません。
↑3年前の私ですwww

面接終了後、中央食堂で昼飯に赤門ラーメンを食べるも、全く味がしなかった人もいるでしょう。
↑同じく、3年前の私ですwww

何はともあれ、全ての戦いは終わりましたので、学部生の方は卒論ないし国試を、社会人の方は今年度の仕事を全うされるよう、本業にお戻りくださいませ。

2次試験の合格発表は

9月6日(木)正午

です。
毎回思うのが、筆記の採点は2日で終わるのに、面接の結果は2週間もかかるのはなぜなんだか。

【今年の入試の解答速報】
私自身の研究活動がなかなか忙しく、実は殆どできていません。
今週中に全セクションを終わらせるのはちょいと難しいかもしれないです。
が、必ず全ての解答解説をアップいたしますので、しばしお待ちを・・・。

Twitterは。また、Twitter上にも設置していますので、
ご質問・ご要望・ご感想・その他コメントなどございましたら、お気軽にご投稿くださいませ。

私に個人的にご用の場合はよりご入力くだされば、喜んで返信させていただきます。

社会人なら押さえておきたい解答

ここまで息子の学習を通して、難関校で高得点を取るのに必要なことがある程度わかりました

今回はそれをまとめておきます鉛筆

今は開成の過去問集を解いていますが出来がかなり良いです矢印
これまでの難関校の過去問演習や麻布の演習の成果が、この開成の演習で一気に開花した感じですねガーベラ

夏休みで集中して学習できているのもあります

そこで、ちょっと灘の過去問を解かせてみました本

結果は下記の通り

1日目 88点 時間制限なし:100点
2日目 80点 時間制限なし:95点

ちなみに「時間制限なし」の採点をするまでに制限時間から1日目は15分、2日目は30分もかかっていますショボーン
開成もそうですが絶望的です笑い泣き
満点を取るにはこの時間を埋められる程の圧倒的な学力が必要になります

さて、本題に入ります鉛筆
難関校で高得点を取るために必要な能力についてです

もちろんお勧めのカリキュラムや教材はありますが、これは重要なことではありません

大事なのは下記4点

1 思考力
これは算数に必要な様々な能力の複合的なものです、面倒くさいので細かくは書きません

今は色んな教材が市販されていますね、どんどん考える力を養いましょう

ただ、パターンを暗記するだけの勉強法や答えに頼る癖がついてしまうと養われません

大事なのは諦めずに考え続ける習慣です、幼少期から思考力を意識した会話や接し方をすると効果があるかもひらめき電球

まあ、性格もかなり影響しますタラー

2 作業力
地道に書いて仮説の検証や情報処理を正確にできること、計算力も必要です
とにかく書いて調べる、最難関ではこの能力をかなり試されます
操作問題や複雑な規則性・細かい場合分け、立体の断面・図形移動やダイヤグラムなど状況を把握するためにサボらず逐一手を動かせる子は強いです

3 対応力 
どんな問題が出題されても解けること、そのためには様々な問題傾向の経験が大事
息子はあらゆる難関校の過去問を解いてきました、関西の過去問もかなりの数を解いています
これらの成果が学力向上に大きく影響していると思われます

ちなみに関西算数は思考力重視なのでお勧めです

4 記述力
これは解くスピードに関係します

以上です

最大の難関は「時間」です、これを解決するためには上記全ての能力を高いレベルにしなければなりません

息子の最大の課題でもありますひらめき電球

今息子の学習で注力しているのは記述です、記述しながら早く解く方法です
記述におけるタイムロスが大きいですからね
今までは学力向上が最優先でしたのでスピードをあまり意識させてきませんでした
ですが、もうこのレベルまで学力が向上したので少しでも解答スピードが上がるように指導します

僕がどのようなカリキュラムとテキストで息子を指導してきたかは過去記事に書いてあります

最後に一番大事なことを書きますが、もちろん遺伝じゃありませんよ(笑)
何でも遺伝のせいにするのはつまらない考え方です、それを子供に押し付けることはよくありません

本人のやる気を除けば、一番大事なのは指導法です
その子にとってベストの指導ができればどんどん伸びるはずです、早い時期にこの環境が整えば有利です
この点が息子の中学受験が順調な最大の理由です、親子の利点をうまく活かせていると思います

中学受験のプロではない僕たち親が気をつけなければならないのは、「あれもこれも」と情報に惑わされながら戦略なく試行錯誤をして時間を無駄にすることです禁止

ゴールを見据えて全体像を把握しそこから逆算して道筋を描ければ、自ずと何が必要かはわかってくると思います

長々と書きましたが、ただの独り言の備忘録ですからね(笑)

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 過去に何度か勉強法については書いています。
 しかし、現に合格した今書く記事こそ、需要があると思うので、改めて書かせていただきます。以前書いたことの総まとめ的な内容になっています。

<基本の勉強法>

 平日:通勤電車内でテキストを読む
 休日:基礎・専門はテキストを見ながら自習用リポートを解き、出題箇所をテキストにマーキングしていく。分類法はコーディング問題を解く

 そして……気になったこと、思い付いたことはその都度メモしておき、ブログ記事に起こす。
 実はこれが一番大事でした。
 ブログを書くことによって合格したと言っていいと思います。アウトプットは効果的ですね。

 「そう言えばアレ、何だったっけ」と思ったときに、テキストの該当ページをすぐ見直せるように、テキストにインデックスをかなり細かくびっちり貼りました。

 ICDよりよっぽど細かく貼ってあります(笑)
 しかも毎日持ち運んでいたのでボロボロに。セロテープで補強してたら、すっかり汚くなってしまいました。

 テキストへの書き込みで情報を集約し、必要な情報は全てテキストから得られるようにしました。
  自習リポート・提出リポートに出た→鉛筆
  スクーリングで触れた→ピンクまたはオレンジ(途中でインク切れのため変更w)
  勉強会で触れた→緑
  科目試験に出た→青

 こんな感じです。汚いですw

 あちこちで言われていますが、試験にはテキストから出ます。
 とにかくテキスト第一です。
 リポートはテキストを読むための補助ツールとして使います。
 リポートは、そのまま試験対策にはなりません。出題のされ方も全く違いますので、ご注意ください。
 出題方式は科目試験に近いですね。

<しなかったこと>

 ノートの作成(字が汚いしセンスないし。テキスト=ノートにしました)
 英単語帳の作成(途中までやったけど、あまりの分量に断念)
 テキストの裁断(そう言えばあのページは……と気になったときに、そこがないのは困るので)
 短期間の詰め込み(マイペースで行きたいタイプ。直前の猛勉強や一夜漬けは嫌いなのです)

 この辺りは好みと適性の問題です。こういうやり方が合うならやればいいし、合わない方は無理にやらなくてもいいかな、と。

 ノートを作るのは良いと思いますが、専門は重要なポイント以外からも出題されます。
 自作ノートだけに頼るのは危ないので気を付けてください。テキストにしっかり当たってください。

<基礎課程>

 テキストやリポートで疑問に思ったことはネットで調べる。
 病院勤務でしたので、業務上触れたカルテや、医療職との会話の中で、気になったことがあればテキストやネットで調べる。
 調べたことを自分で文章にして、ブログにアップする←これ重要

 人体は「モノ」であるとつくづく感じました。
 物理法則、自然の摂理に従っているのだと……。
 ヒトの身体の中で何が起きているのか。なぜそうなるのか。そうなると何が起こるのか。
 現象を順を追って追いかけていくことで、テキストに書かれていることの意味が、少しずつ分かってきた気がします。

 何だかんだで一番良かったのがコレ!

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 もう、HIM推奨書籍に指定してもいいんじゃないかと思うくらいです(笑)

 医学史については、世の中の流れをストーリーとして捉える。
 やはりここでもネットが大活躍でした。

 基礎課程は、メジャーどころの基本を押さえればよく、あまり深入りしすぎるのは危険です。
 別に医師を目指すわけではありませんからね……。
 テキストに出てくる用語に見覚えがないものがなくなる程度の勉強で十分だと思います。
 素読だけでは到底覚えられませんから、ちゃんと読めているかどうかの確認にリポートを活用すると良いです。リポートをそらで解けることを目指す必要はありません。

 2年目に取り組む分類法も、基礎の良い復習になります。
 コーディングで出てきた病名を基礎テキストで振り返っていれば、最終的には十分な勉強量になると思います(が、これからの受講生は分類法でICDの使用が廃止される予定なので、参考にならないかもしれません)

<医学用語>

 テキストは、はっきり言って使い物になりません。
 身体の部位ごとにアルファベット順に用語が並んでいるだけなので……。
 しかし、大事な考え方が書かれています。単語を要素に分解すること。
 接頭語・語根・接尾語に分けて考えること。「-itis」は「炎症」みたいに。
 さながら、日本語における漢字の熟語のようです。

 勉強そのものは、テキストよりも、市販の本を購入した方が良いです。
 テキストは試験範囲を確認するのに使います。

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 個人的にはこの本がお勧めですが、試験ではごくごく基本的な単語しか出題されないので、あえて買わなくても良かったかもしれません(ストーリー仕立てなのが若干邪魔なのと、辞書的な使い方に向かないので、全面的にお勧めというわけでもありません)

 ICDに外国語が併記されているので、コーディングしているうちに自然に覚えてくる分も結構あります。

 略語の元の単語を覚えるのが一番取っ掛かりやすいと思います。
 普段の業務で使う略語の混同がなくなって、オトクですね。

<専門課程>

 これも、基本はテキスト読みと自習リポート、ネット検索。
 ただし、専門課程の場合、法改正による変更が多くあるので、ネット
で調べるときはいつの時点の情報かに注意。
 私はHIM受講期間中に「医師事務作業補助者」の勉強を並行していましたが、これが専門6章「診療情報管理論 総論」に直接繋がる内容だったため、大変役立ちました。

 受験してみて知ったのは、専門はかなり細かい内容まで出題されること。
 結果的に合格はしましたが、リポートやスクーリングで言われたところだけ重点的に勉強するのでは不十分だと感じました。
 抜け漏れがなければ、ポイント重視だけでも7割程度取れるとは思いますが、覚えてない箇所や苦手分野があるとギリギリの得点率になるので危険です。

 万全を期すなら、専門はテキストを全部暗記するくらいの心積もりで取り組むべきです。
 合格ラインのちょっと上くらい取れればいいという考え方もありますが、個人的にそういう姿勢は好みません(苦笑)
 どうせなら高得点取りたいなーと思っていましたので。期待よりできず、不本意でしたね……。

 誰もが震え上がるのが5章の「医療統計学」
 実は、専門課程では、この科目が最も得点しやすい分野になります。
 苦手だからって、捨てないで!! たぶんここだけで10点分くらいあります。全捨ては危険です。
 難しい計算は出ません。テキストには丸々1ページ数式のページがあったりしますが、あんなの出ませんから大丈夫です。
 用語の意味が出題されます、それもごくごく基本的な部分だけです。
 他の章よりはるかに浅いところから出題されます。
 数学苦手でも大丈夫。私も大の苦手でしたが(自称苦手の他の皆さんよりも、恐らく大幅に苦手としています)、試験では統計が最も回答に自信のある科目となりました。
 を読んでいただければ、きっと満点取れると思います(笑)
 分からない部分はどうぞお気軽にご質問ください。実際は、このブログほども出てません。試験は本当に簡単です。

 どうしても苦手な方には、『Dr.あさい』がお勧め。

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 まず1巻だけ買って、使えると思えば2巻を追加購入するのがいいでしょう。3巻は不要です。

 ()
 こちらの記事の内容が理解できる方は、この本を購入する必要はありません。

 統計以外の章は、重箱の隅を突くような問題が出ます。
 リポートの範囲外までしっかり勉強してください(汗)
 医療事務の実務に就いている方は、業務と関連するのでとっつきやすいと思いますが、実務従事者だから無勉でいけるほど甘いものではないです。

 専門は基礎よりも勉強量が必要になると感じました。ここは完全に重点の置き方を間違えたなーと反省している点です。
 教材が手元にある期間が基礎より1年短いのもネックです。しかも分類法もありますし……。
 意識的に勉強時間を取っていかないと、不足しがちになるかなーと思いました。

<分類法>

 最初に、コーディング勉強会の「初歩(スクーリング同時開催)」か「初級」を1回受講しておくことを、強くお勧めいたします。
 初めてICDに触るときは、対面で教えてもらわないと厳しいと思います。
 一度引いたことがあれば(「慢性腎不全」の引き方を知れば)あとは自力で何とかできそうです。分からないことがあったら、どうぞご遠慮なくご質問ください。

 こればっかりは、とにかくICDを引くしかありません。
 テキストの例題が最優先です。最低限1回全部引いてください。
 自習リポートまで全問取り組むことができれば、十分すぎると思います。ここまでやればかなり速く引けるようになっているかと。
 ついでに病名を基礎テキストで振り返っていけば、4桁細分類の理解も深まりますし、基礎の復習もできて一石二鳥。

 リポートのサマリー問題は、最初のうちは飛ばして進め、最後に戻ってまとめてやりました。
 サマリーやり始めた当初は、あまりの分からなさに絶望しかけていましたが、そもそもサマリーに自信を持って回答できる人なんていないと思います(汗)
 解いているうちに、気を付けるべきポイントと、スルーしてもいいポイントの区別が自然に付いてくるので、できないなりに取り組むことが重要です。
 「これ問題が悪いだろ」とツッコめるようになればOKかと(笑)

 ICDには、気付いたことを片っ端から書き込んでおきましょう。
 実際、試験中に、自分の書き込みに何度も当たりましたから。

 ICDに貼るインデックスについては、後日別の記事を書きたいと思います。
 (今後ICD-10不使用になれば、要らない記事になってしまいますが……)
 →

 分類法は、通勤途上でやれるようなものではなく、必ず「机に向かっての勉強」が必要となります。
 まとまった自宅学習の時間が確保できるときは、優先的に分類法に取り組むことをオススメします。
 残念ながら、短期速習はできません。基礎・専門は直前の詰め込みも可能かもしれませんが、分類法は無理です。
 記憶よりも経験が物を言います。やらなければ話になりません。

 実際の問題は、単に病名にコードを付ける問題の割合が高いので、サマリーは少々怪しくても大丈夫じゃないかな〜と思います。
 病名の選択はマークシートなので、病名の表記揺れについて悩む必要は一切ありません。
 とにかく基本問題を落とさないように。
 確実に4桁目を振ること(情報があるのに.9で終わらせない)、5桁目が必要なものは落とさないこと。
 追加コードやダブルコーディングは、私が受験した回は解答欄の個数からはっきり判別できました。が、これは試験回によって変わるようなので、あまり当てにしない方が良さそうです。

 原死因選択のルールは出ませんでした。
 一般原則をきっちり押さえれば、他は不要……と言いたいところですが、一般原則を理解するためには、他のルールを知ることが必要だと思います。
 これまた、をご覧いただければ、十分理解していただけると思います(笑)
 あと、地味なところですが、死亡診断書の書式は覚えてください。
 I欄とII欄の区別が付いてい
い方、結構いらっしゃるようですので……。

 以上となります。全部詰め込んだらめっちゃ長くなった(滝汗)
 今後カリキュラムの大幅変更があるため、参考にできない部分も多いかもしれませんが、まぁ一つの例として。
 これから受験される皆様、頑張ってください!! 応援しています。

解答?凄いね。帰っていいよ。

皆さん、こんにちは。

いつもありがとう。

以下、東大日本史の出題分析です。

有効な羅針盤になれば幸いです。

20180323

最新情報に更新しました。

追加情報がある項目には、

印を付してあります。

ギザギザギザギザギザギザ

東大日本史  出題分析 

四角グリーン分量・パターンからみた特徴

東京大学の日本史は、以下のスタイルをほぼ貫いています。

1 地歴2科目で150分、機械的に計算すると1科目75分程度。

2 大問4題、2002年度第2問のように設問の統合・融合により3題の形式をとることもある。

3 総字数660字~780字(1行30字×22行~26行)程度。

基本的にはすべて論述問題で、近年は、大問の中に小問が設定されるパターンが多くなっています(小問1題は1行30字×2行~4行程度)。

その出題パターンからみた最大の特徴として、まず以下の点を指摘しておきます。

 特徴1  文章・表・史料などの分析(抽象化・比較)を求める問題が多い

これは東大日本史にみられるもっとも顕著な傾向で、たとえば、2007・2008・2014・2015・2018年度の問題は全4問中3問(全体の75%)が、2009~2013年度と2016・2017年度の問題は全問いずれも、高い水準の解答に到達するためには与えられた文章やグラフとの分析的な対話が不可欠でした。

特徴的なのは、北条泰時書状(2005年度第2問)や惣無事令(2009年度第2問)のような必読といってもよい史料でさえ口語訳で出題されているところです。

その他にも、フランス人の日記(『幕末日仏交流記』)の翻訳が用いられ(2006年度第3問)、「橋本左内が友人に書き送った手紙」(2013年度第4問)は現代語訳で、『西園寺公望伝』(2013年度第4問)は大意を示す形で出題されました。

史料の読解力を問わない作問姿勢からもわかるように、あくまでも重点は、与えた題材の「分析(抽象化・比較)」におかれています。

このことは、東大が論理的な思考力を何よりも重視して受験生の選抜にあたっていることをよく示すものだといえるでしょう。

四角グリーン内容面からみた特徴

原則として、古代・中世・近世・近代の各時代から1題ずつ出題されています。

縄文・弥生時代からの出題は極端に少なく(単独での出題は1982年度のみ)、また、一橋大学や難関私大では頻出している戦後史についても、安保条約や開放経済体制・日米経済摩擦・プラザ合意などを正面からとりあげた出題例はありません。

ただし、2012年度に1950年代の外交史、2016年度に1960年代の経済史が出題され(いずれも第4問)、また占領初期を含む問題はしばしば登場してきました(1993・1995・1998・1999・2004・2005・2018年度第4問)。

手を抜ける分野はないと想定しておくべきでしょう。

そのうえで内容面からみた最大の特徴を指摘すると、以下のようになります。

 特徴2  出題者の専門分野を前提に最近の研究成果を投
した問題が多い

この点については、以下のような具体例があります。

 律令国家日本をとりまく国際環境(2003年度第1問

 海禁政策の発動と「日本型華夷意識」の形成(2003年度第3問‐B)

 蝦夷地の動向(2004年度第3問

 平安初期における日本に適合的なシステムの形成(2005年度第1問

 琉球王国と国際関係(2006年度第3問

 律令国家の銭貨政策(2007年度第1問

 7・8世紀の遣隋使・遣唐使(2009年度第1問

 17世紀前半の院内銀山(2010年度第3問

 江戸時代後半における農村の休日(2012年度第3問

 古代における国政審議のあり方(2014年度第1問

 御家人所領の経営方法とその影響(2015年度第2問‐B)

 経済発展と工業労働者の賃金(2016年度第4問

 江戸時代の相続と女性(2017年度第3問

 大王宮から藤原京へ(2018年度第1問

に示したテーマは、いずれも近年特に注目されている研究課題群だといってよいでしょう。

また、永楽通宝の埋蔵をめぐる問題(2004年度第2問‐B)は、研究者のあいだで論争があり、一致した見解が示されているとはいえない大量出土銭に関するものでした。

戦略的な準備が不可欠です。

四角グリーン難易度からみた特徴

よくいわれるように、東大日本史の論述問題は基本に徹した出題が中心になっています。

教科書の範囲を逸脱するような知識を求めたり、小手先の戦術で受験生を困惑させたりといったことは、まずないと考えてよいでしょう。

いたずらに難易度をあげるのではなく、受験生の思考力を冷静に見極めようとする傾向は、目前に迫った入試改革の方向性や情報公開のあり方から判断すると、今後も確実に継承されていくと考えられます。

 特徴3  試験会場における思考の密度と深度が得点を左右する問題が多い

これが難易度の点からみた最大の特徴です。

東大受験生のもつ知的水準を考えれば、どの教科であれ基本こそ難しいという大原則を、あらためてここで強調してみせる必要はないでしょう。

ただし、毎年の問題の大半には、この基本に出題者の「個性」(最新の学説にもとづく題材の活用など)が加味されています。

入試本番で姿をみせるアレンジされた基本は、硬直した頭脳をいとも簡単に吹き飛ばし、実力不足の受験生を凍りつかせてしまう性格をもっています。

この恐怖を快感へと転じるためには、問題の要求・限定にしたがって、与えられた題材を全面的かつ自在に使いこなす訓練が欠かせません。

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ならないからです。

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