解答 退屈へのレジスタンス
民法論文では、他科目に比べて、解答の入り口、すなわち、抽出および構成レベルの段階で差がつき易いです。
そのため、一つひとつの論述の説得力・丁寧さよりも、抽出・構成の正確性・網羅性が大事になってきます。
民法の論文対策として、旧司法試験過去問をやる人が一定数いますが、何のためにやるのかというと、旧司法試験特有の難しい問題意識について勉強するためではなく、主として、事案と訴訟物・条文・論点との対応関係を知るためであると思います。
つまり、こういった事案ではこの訴訟物、条文、論点を使うということについて、演習を通じて経験することで、抽出・構成の確実性を高めるわけです。
債務不履行責任、不当利得、不法行為責任、詐害行為取消権における詐害行為、要件事実問、判例の射程・応用など、どう書いたのかまで問われる分野もありますが、 まずは解答の筋を外さないようにするために、抽出・構成力を鍛える必要があると考えます。
そして、抽出・構成レベル(論点の登場場面・実益、訴訟物、主張反論の構造など)のことであれば、テキストを回す過程で法律関係図を書くなどすることで、一通り経験できると考えています。
私自身、民法の演習は、司法試験の過去問(平成18年~25年)しかやっていません。
民事系(186点/200位)のうち、民法が一番できた科目です。
おそらく、民法70点、会社60~65点、民訴50~55点くらいです。
平成26年の民法論文では、解答筋を外した設小問は一つもありませんでした。
問題演習が少ないのに解答筋を外さなかったのは、まとめノートを回す過程で、抽出・構成レベルの演習をやっていたからであると考えています。
添付の写真は、総まくり2019の講義用テキストです。
授業の予習段階で、問題の所在や、論点の登場場面、主張・反論の構造などを分かりやすくお伝えするために、テキスト余白にメモ書きをしています。
受験生時代のインプットでは、これと同じようなことをやって、まとめノートを回していました。
実際に法律関係図を書いてみることで論点が登場する場面や実益を具体的に把握するとともに、訴訟物や主張反論の構造などについても考え、メモしたりしていました。
併せて、論証の理由付けが何を意味しているのかについても考え、メモするなどしていました。
これにより、論点の登場場面や実益などを理解することができるため、論点を抽出したり法律構成をする力がだいぶ鍛えられました。
もちろん、旧司法試験過去問を使うのもありです。
大事なことは、”抽出・構成力を身につけるために事案と訴訟物・条文・論点の対応関係を知る”という明確な目的意識を持つということです。
ただ旧司法試験を回しているだけで自然に抽出・構成力が身につくというわけではないと思います。
具体的事案と抽象論との対応関係を知る(さらには、理解する)という経験(知識)を使うことで、初見の事案で、学習した法律知識を正しく使うことができるようになると考えています。
旧司法試験過去問などを使った問題演習をやっているのに抽出・構成力がなかなか身につかないと感じている方には、是非、試して頂きたい考えています。
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勉強しすぎで頭がパンクツカレター
疲れた時は甘いものだ
昨日から試験と同じ量をやってて、今日は解答解説とにらめっこ。
7 教科70問。1問につき5個の文章があるから、全部で350題の問題を○か×か見極めていく。
労働基準法は安定の正解率。国民年金法もかなりよい仕上がり。
労働者災害補償保険法と厚生年金保険法がかなりヤバイ
↑この時点で完全に今年もアウトだなって思うわ
でも頑張るわ。
解答 ホッとする未来につなげたい
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【アドラー心理学+ライフペイジズ】子どもも大人も、両方を大切にできる子育て講座
日時:10月8日(月・祝)
10月21日(日)
11月4日(日)
11月17日(土)
12月2日(日)
12月16日(日)
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参加費:33800円(ライフペイジズのカード付き<5800円> カードをお持ちの方は28000円)
講師:&松本由華(ライフペイジズ認定トレーナー・コーチ/アドラー流子育て講座講師)