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注意！今回は結末までネタバレがあります。
まだ未読の方、もしくはネタバレを控えておきたい方はご遠慮ください！
「この日を・・・どんなに待ち望んだことか・・・」
このアルスラーン戦記を私が読み出したのは２０年前、中学生の時でした。『銀河英雄伝説』を読み出してから田中芳樹という作家に興味を抱き、銀河英雄伝説以外で初めて手に触れた作品であり、私にとっても思い入れの深い作品でした。しかし途中長い遅延となり、田中先生名物の
宿題の仲間入り
してからは一時期はもう絶望の境地に至ってました。しかし諦めずに忍耐強く待った結果、２０年経過してようやくこの日を迎えることができました。本当田中先生の読者であり続けるのは『スターウォーズ』世界のシスのダース・シディアス卿並みの忍耐心を要求されるようなものです。
さて私も今年に入ってから結末を予想していましたが、前完結作『タイタニア』では余り人が死ななかったので「あれ？田中先生丸くなった？」とか思ったのですが、とんでもないとんでもない。
「皆殺しの田中」は健在でした
いや多分そんな予感はしていたんですね。近年の刊行作品でボツボツ死に始めたので嫌な予感していましたので、そして作品の系譜で言えば本作は『マヴァール年代記』と近似していたので、予想していたのですがまさか本当に
マヴァール年代記の再来
となるとは・・・正直言って当たって欲しくない最悪の予想が的中しても嬉しくなかった。マヴァールは最後に主人公カルマーンもライバルであるヴェンツェルその他キャラもみんな死んで最後はもう一人の主人公・リドワーンとその関係者だけ生き残るという鬱・結末でした。しかも後述しますがマヴァールより救いようも、分もありました。長くなりましたが、それでも歳月かけて待ち続けた作品の最後を見届けることができて、感無量であったのも事実です。もうクオリティ云々は無視して感想を述べてまいります。
◯登場人物の在庫一掃セール
もうこれについてはもう敵味方死にまくる。登場した途端死にまくる。何の情緒もへったくれもありません。まあこれについては「田中先生だし仕方ない」と思う他ないのですが、
でも王弟殿下を無意味に死なせたのだけは許さん(憤怒) ‼️
何故死なせたぁ！無意味に死なせたぁ！
まあこの場面最も責められるべきは最後まで弱点を克服できなかったヒルメスに求められるべきかもしれません。やはり最後に己の不始末に足元掬われ続ける人生であったと言えるでしょう。
◯希望が断たれた瞬間
最後は予想通りヒルメスＶＳダリューン
アルスラーンＶＳアンドラゴラス(中身蛇王)
の一騎打ち。
田中先生は作品ラストは必ず
白兵戦で決着をつける
のが流儀。銀河を舞台にしたスペースオペラだろうとあるいは大平原の合戦だろうと最後は必ず主人公とラスボスの一騎打ちで決着つける。無論そこで主人公が再起不能となってしまう(ラインハルトは既に不治の病でしたが)ダリューンが息を引き取った瞬間、「ああ、これはアルスラーンも死ぬな」と覚悟しました。アルスラーンとダリューンは一心同体。最初からそうでした。どちらか片方が生き残るエンディングは有り得ないのです。ぶっちゃけて言えばたとえナルサスやエラムが死んでもまだアルスラーンは生き続けようとしていたでしょう。その最後の絆の相手が死んだ瞬間、未来は断ち切られたのです。
そして明かされた蛇王の正体・・・
まあ田中先生も「蛇王は登場するまでが華」
と発言していたので予想していたのですが、余りにもその正体は皮肉な意味で人間的すぎたものでした。傲慢の果てに自ら生み出したモノに最後には食われるというのはある意味現代での「核」への暗喩かもしれません。
◯史上最も救いようの無い結末
アルスラーン「抜くのだ！」
エラム「おゆるしください、抜けませぬ」
アルスラーン「・・・そなたではなかったか」
ルクナバードに認められなかった為に
理想を引き継ぐかことも出来なかった
アルスラーン。マヴァールでさえリドワーンに未来は託すことで「救い」となったのにそれさえも駄目とあっては
アルスラーン達のやってきたこと全てが無駄になってしまった
ことを意味します。いくらなんでもそれは理不尽すぎます。そして待っていたのはパルス及び周辺諸国は(一国を除き)指導者がいなくなり、無政府状態になるというΖガンダムも真っ青の破滅エンディングでした。
それでも完全な救いようのない結末かというと・・・
◯本当のエンディング
結果的にこのアルスラーン世界で
唯一の勝ち組のラジェンドラ
何となく美味しい所を総取りしてしまう彼らしさが発揮されたと言えますが僅かな救いでもありました。この果報者め❗️
❗️
❗️
そして最後にエラムはほんの僅かですが、未来に
一筋の希望を託します
全てをやり終えた彼が最後に見た光景は・・・
「空は無限だよ、エラム。空の下も、無限だ」
これは思わず涙を流してしまいました。
諸葛亮の五丈原逝去を思い浮かべる一つの時代の幕切れ。最終巻は9割方不満だらけでしたが、それでもラストのラストで救われた感がありました。
正直言ってもう作品の総評とかどうでもいい、もう完結を見届けられただけで
肩の荷が降りた
もう２０年積もっていた心残りが無くなった
諦めず待ち続けて作品の最後を見届けられた嬉しさで一杯です。
田中先生、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
ギー 上空サプライズ！
こんにちは。今回ブログ担当の田中綸です。
今年のセミの鳴き声が聞こえ始めたのはいつごろでしょうか？
私は7月の第三週あたりにセミの声が耳にかじりつくぐらい聞こえてきて、「あれ、セミ鳴いてる……」と思いました。
もっと早い時期から鳴いてたよね。気づいてあげられなくてごめんねセミさん。
でも、
最近はその声が弱々しく聞こえるのです。
なんででしょう？
「猛暑ニ台風に豪雨ニ、そういえば色んなことあったっけナア。うん、疲れル。セミさん、疲れル。仕方ナイ。なんか色々大変だったから仕方ナイ。OK、了解。今年は無理に鳴かんでいいヨ、休んでいいヨ。また来年ネ。おやすみ～」なんてセミの神様が全国に号令かけちゃったんでしょうか。
だから、鳴き声聞こえなくなっちゃったんでしょうね。
セミの鳴き声がきこえなくなったら「もう夏も終わりかな……」だなんて思いますね……
はあ…………
終わってたまるかァ！！！！！
『SKIP』が終わるまで！この夏は！終わらせない！
それまでセミさんの代わりに暑苦しく鳴いてあげますとも！
暑苦しく、惨めったらしく、全力でこの夏を創ってやりますよ❗
はい。えーとつまり、言いたいことはですね、
「頑張ってるのでみにきてください」ってことです(・・;)
よろしくお願いします❗
お問い合わせはこちらこそまで！↓↓↓
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知らないと損するギーの歴史
こんにちは。若かりし時、電車の連結部分でお弁当を食べていたことがあるザ・ギース尾関です。
（連結部分なら大丈夫だという狂った理論を当時は持っていました）
関東の方は台風が近づいてきております。くれぐれもお気をつけくださいませ。
さて、以前娘がお弁当にしてほしいとこのような発注書を提出してきました。
なんでしょうか。
娘にこれは何を描いたのかと聞いたところ、うさぎとカメを描いたようでした。
もうカメがうさぎに乗っちゃっています。
これはゴール寸前でカメがうさぎから降りて、一位を取っちゃうパターンになりかねません。
しかもカメの上には小さな鳥が！
最悪のケースを考えると、うさぎもカメもこの一番上で寝ている謎の鳥に一位をかすめ取られる可能性すらあります。
うさぎとカメのお話を根底から揺るがすこのイラスト。
コツコツ頑張る人にはいい結果が待っているよ！
という教訓は全て吹き飛び、結局
うまいことやる奴が結果を出す
という堀江さんとかが言いそうな、現代版うさぎとカメになってしまいました。
そんな厳しい現実を今回もお弁当に！
なんだか、これはこれで可愛らしい感じになった気がします。
もう、みんな同時にゴールしました、的なお話に見えてきました。
平和なうさぎとカメと小鳥弁当。
娘が平和な人間に育ちますように。
ギー 関連ツイート
僕は毎朝バターコーヒーを飲んでいるのですが、それに入れている【ギー】が最高の油です。
そのギーについて説明していきます。
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