面接官「特技は重大発表とありますが?」
2019年3月1日沼津での第91回日本胃癌学会患者アドボカシーセッションで重大提起をさせてもらう機会をいただきました。その時のスライドを解説付きで提示します。参考にしてください。
がん治療は確かに発展していますが、患者さんの満足度が上がっているとは言えない状況です。
10年前から当方が大学病院で受け持ち患者さんを集めてレクチャーを始めたのが事の始まりでした。
最終的なアウトカム(成果)は患者さんの満足度ですからそれを確認する必要があります。
がん患者さんは「がん」とひとくくりされていますが、実は発掘されていない人材集団と当方は考えています。
現在の宮崎での例会の開催形態です。実は単なるレクチャーだけでなく、患者さん自身が自らの考えをまとめ、簡潔にしゃべられるようになるためのトレーニングも兼ねています。それによって緊張する外来診療でも言いたいことを手短に主治医に伝えられるようになります。
地元での軌道に乗ったので、調子に乗って東京都内でも毎月例会を始めてみました(笑)。
しかし都内参加者は高度な質問をする比較的若い人が多いため、一度しゃべっただけではもったいないと思い、「ついでに」ライブ動画まで始めてました。
東京及び全国各地での会場参加人数です。約2年弱の間に集まっていただいた方々のおかげですが、動画が残っているというのは、今となっては相当な財産を築いた感じです。
膵がんカフェおよび膵がん患者と家族の集い、公開セカンドオピニオン講演会、地元での定例会です。患者さん同士がお互いに向き合って座っているのは自己紹介、近況報告、質問討論に積極的に参加するためです。
患者会とは具体的に何をやっているのかわからない人も多いでしょう。もちろん患者さん同士の交流もありますが、がん治療医が患者会に参加することで可能となる項目も紹介しました。
今回の発表の対象聴衆は、大多数が胃がん治療医でしたが、医師側からは意外と気がついていない事を提示しました。
これもまた、がん治療医が無意識に使ってしまう患者さんの神経を逆なでするフレーズです。
しかしその無神経な言葉は、リフレーミング(言い換え)することで、随分印象を変えることが可能です。
切り出した質問はショートビデオでこうやってYouTube動画チャンネルに登録しています。
2017年5月に始めた頃はほとんど反響がなく、鳴かず飛ばずでしたが、1年たつと徐々に再生数が増加して、チャンネル登録者数も2000人を超えてきました。
YouTubeというと、若者向けという印象があるようですが、実際に視聴者年齢層の統計をみると、ほとんどが50歳以上で、65歳以上の高齢者も3割もいるというのが驚きでした。
その理由は、動画再生装置の半分をスマートフォンが占める事からわかります。文字を読むのは結構集中力が必要ですが、スマホならベッドで横になって気軽に視聴できるというハードルの低さが大きなポイントでしょう。これは実際に当方の受け持ち患者さん達の感想でも挙がっていました。
すでに海外でもYouTube動画をがん患者さんの教育に活用しているという論文がたくさん出ています。
これは膵がん患者と家族の集いでの集計データです。がん患者さんの半数は代替補完医療も併用しているという従来の報告もあります。
しかし、がん治療の最初に代替補完医療を選ぶと死亡リスクが2倍に上昇するという報告が昨年でています。これは有効な治療の開始時期が遅れるからだとされています。
さて、話が変わりますが、もとの体型と治療開始後の体重減少で、各がん種の生存期間中央値がきれいに分かれる報告があります。やせ型で体重減少の著しい人はがん種を問わず寿命が短くなるという図表です。この辺は胃がんの治療医にとっては常識なので、解説も必要ないでしょう。
一方、世間一般の方々はどう考えているのでしょう?
この二つの動画は再生回数2万回ぐらいある人気動画です。
左の動画はいいねボタンとよくないねボタンが押された比率は4対1です。しかし右の玄米食と糖質制限食の危険性(体重が減るため)を訴えた動画は、よくないねボタンがいいねボタンの半数まで押されています。
胃癌学会は栄養状態の改善の必要性を熱心に訴えていますが、どうやら世間の常識とは随分と乖離があるようです。
ネット上にたくさんの医学情報がありますが、米国の検索エンジンでの結果は大多数が適切な医学情報が掲載されていますが、日本での検索エンジンでは適切な医学情報は半分以下だったという論文も出ています。
それじゃあということで、アマゾンで一般向けガンのランキングを調べてみました。
すると食事でガンが治るという類いの現実離れした書籍が上位を独占しています。
同様にYouTubeでも検索してみたところ、これまたとてもまともとは思えない動画が上位を占め、70万回も再生されている動画さえありました。
がん関連学会側としては、このような状況をどう考えておられるのでしょうか?
欧米でもこのような状況は憂慮すべきと認識されているようで、今年に入って主要な医学雑誌が注意喚起の共同論説を載せています。
もともとEvidence-Based Medicine(EBM: 科学的根拠に基づく医療)というのが、最良の医療とされてきました。
ところが現実的には科学的根拠(エビデンス)の扱いが圧倒的に大きく、患者さんの価値観や環境の考慮が不十分となってしまう事が少なからずあります。条件が悪いのに無理矢理標準治療を当てはめてしまう料理本治療が少なからずあり、苦しむ患者さんもいます。そういった方々が代替療法に流れていくこともわかっています。
さらにEBMを最上とする医療者にとっては意外な要素が絡んできます。
それは治療を受ける患者さん全員が最も良い治療を受けようと努力するとは限らないことです。これは行動経済学で証明されています。
がん治療医は専門家ですが、一方で患者さん自身も「患者」という専門家でもあります。
30年前ほどのがん患者さんの最も深刻な悩みは吐き気と嘔吐でした。しかし制吐剤の飛躍的な発展で今では悩みのトップテンにも入っていません。これは素晴らしいことだと思います(一方で偏向がんドラマの吐き気のシーンは一体いつの話をしているの?)。
ところが、がん治療では必ず次の問題が浮上してきます。
それは皮肉にも治療が発展して生存期間が延びた事による「長生きのリスク」が出てきたことです。
短期間なら家族も献身的な看護ができますが、長期に及ぶと共倒れになるからです。
つまり、家族や社会的影響のことも考えてあげないと患者さんは不幸になるということです。
以上のことからがん治療を病院内や学会内だけで議論するのは時代に合わなくなっていると思われます。
患者会やサロンでは病院に対する悪口が出たり、クレーム集団となる危険性を医療側は考えてしまうのでしょう。しかしいくらエビデンスを蓄積しても、患者さん達の行動を逸脱しないようにすることは不可能です。むしろ少しでも患者さん達の輪の中に入ってもらうだけでも随分と良い影響が出ると考えます。
重要なのはお互いの歯車を合わせることです。それによって、患者さんの利益だけでなく、医療者の負担を減らすことも可能という点が推進力になります。
ここからはおまけの発表でした(笑)。
当方の活動を一言でネーミングすると「アクティブ緩和ケア」と表現できます。
台風が発生して、川の堤防整備を始めても間に合いません。
二人に一人はがん発症するという事実に対しては、がんの「防災」という考え方が必要なのです。
それがアクティブ緩和ケアです。
実は日本胃癌学会の重鎮がたくさん出席しているとは全く知りませんでした。ここ10日間ぐらいメルマガやブログ更新が滞っていたのは、今回の発表対象が主に医師向けと言うことで、どんな発表すれば良いのか的が絞れず、ブレインストーミングを繰り返していたからです。同時に発表したスキルス胃がん希望の会理事長・轟浩美さんから、あとでその事実を聞いてびっくりしました(笑)。
セッション後半ではアンサーパッドを使った会場全体のアンケート質問がおこなわれました。
そこで
「「胃癌学会」において、今後もこのような患者アドボカシーセッションで講演する場があった方が良いか?」
と言う設問に対しては、満場一致の賛成意見が得られたようです。
轟さんや座長の愛知県立がんセンター室圭先生との連携の賜物として、役目が果たせたのはほっとしました。
ーーー連絡事項ーーー
2019年3月30日(土)開催
『 胃がんの治療について、なんでも聴いてみよう!』
今回はいつもの公開セカンドオピニオン講演会の胃がん特化拡大版となります。
かつて国立がん研究センター東病院 内視鏡部の研修医として同期だった慶応大学医学部 腫瘍センター 副センター長(専任講師) 浜本 康夫 先生と、スキルス胃がん希望の会理事長の轟浩美さんとのコラボレーション公開セカンドオピニオンです。
胃がん以外の患者さんにも参考となるでしょうが、定員70名で早期に席が埋まる可能性がありますので、早めに予約したほうが良いかもしれません。
タイムスケジュール
14:00 開会挨拶
14:05-15:00 浜本 康夫先生&押川 勝太郎先生 ディスカッション
15:00-15:15 休憩・質問票にご記入ください
15:15-15:55 浜本 康夫先生&押川 勝太郎先生 公開セカンドオピニオン・質疑応答
16:00(予定) 閉会
会場
慶應義塾大学医学部 総合医科学研究棟1階 ラウンジ
■住所:東京都新宿区信濃町35番地 慶應義塾大学 医学部 総合医科学研究棟
■ 信濃町駅(JR総武線)徒歩1分 ・ 国立競技場駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩5分
リンクは
※ 3月の公開セカンドオピニオン講演会は、最初に記載したように胃がんに特化した拡大講演会となります。
その次は4月13日(土)NATULUCK茅場町新館 2階大会議室で予定しています。
■ 本日のpeing 質問箱転載コーナー
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質
#22
79才の父親が膵臓ガンで、膵頭部ガン、転移なし、ステージ3。
最初に手術するため放射線治療をしたが、小さくなれず手術を断念。
脳梗塞のため、ジェムザールとTS1を辞めて6ヶ月。
ガン判明から現在1年3ヶ月経過、転移してないです。
膵臓ガンは進行が速いので、転移してないのが不思議です。
なぜですか?放射線の影響ですか?
【回答】#21
すい臓がんの局所進行を遅らせるためには放射線治療が効くことがあるのは事実です。
5FUあるいはTS1+放射線治療の臨床試験では、全体の成績はあまり良くないものの、
効果のあった患者さんの中では長期生存例がそれなりにありました。
しかし放射線照射野外の遠隔転移には無効とされています。
「膵臓ガンは進行が速い」とよく言われますが、実際には各患者さんで相当ばらつきます。
治療がうまくいったという体験談が役に立たない所以です。
がん関連分野では「平均余命」という用語が存在しません。
よく言われている「余命宣告」は生存期間中央値という、
半分の患者さんが亡くなる時期を示したものですが、
以下のサイトでどんなにばらつくか実感できるはずです。
こちらも参照してください
なお、長期生存に焦点を合わせれば価値があるのでしょうが、
全体的に奏功率が低いので、 それを標準治療にしようという流れにはなりませんでした。
ーーー本日の動画ーーー
◎ 食事療法はがんに効きますか?Q&A#103
(7分16秒 )
「自分でできるがんの効果があることは何かありませんか。食事についてブロッコリー、ニンニクなどをできるだけ摂取するようにしてますが、他にありますか?」という質問を受けました。
食事でがんを治すとか、がんに効くというがん食事療法が世間にはたくさんあります。しかしそれは本当に良いのでしょうか?
かつて胃がんになった夫に、たくさんの食事療法(にんじんジュース、玄米食など)を試してもらった轟浩美さんに、その実体験を話してもらいました。
※今回は肺がん患者会ワンステップ代表の長谷川一男さんと、スキルス胃がんの会希望の会理事長の轟浩美さんとの、公開コラボレーションセカンドオピニオン会です。
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◎ 3月拡大版公開セカンドオピニオン講演会
・2019年3月30日
「 胃がんの治療について、なんでも聴いてみよう!」
14:00 開会挨拶
14:05-15:00 浜本 康夫先生&押川 勝太郎先生 ディスカッション
15:00-15:15 休憩・質問票にご記入ください
15:15-15:55 浜本 康夫先生&押川 勝太郎先生 公開セカンドオピニオン・質疑応答
16:00(予定) 閉会
がん種関係なく、誰でも参加できます
当日の公開セカンドオピニオンでは、時間が限られているため、一つの質問につき、1分以内にてお願いいたします。こちらからは5〜8分使ってお答えする予定です。
時間の限られた外来診察室で、効率よく主治医に言いたいことを伝える練習も兼ねて、ご準備をお願いいたします(自信の無い方は、当日お配りする質問用紙に書いても結構です)。
会場
慶應義塾大学医学部 総合医科学研究棟1階 ラウンジ
■住所:東京都新宿区信濃町35番地 慶應義塾大学 医学部 総合医科学研究棟
■ 信濃町駅(JR総武線)徒歩1分 ・ 国立競技場駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩5分
慶応大学腫瘍内科医の浜本康夫先生、希望の会理事長 轟浩美さんとの共演で、胃がんに特化した会になります。(グリーンルーペ講演会との共催)
リンクは
今後の予定
・2019年4月13日 11:00 〜 17:00 茅場町
・2019年4月13日 11:00 〜 17:00 茅場町
◎第77回宮崎善仁会病院院内がんサロンは2019年3月23日土曜日13:30~15:30です。
場所: 宮崎市新別府町江口950番地1 宮崎善仁会病院2F多目的ホール
< span style="font-size: 1.4em;">予約不要です。
◎ 第108回宮崎がん共同勉強会
日時: 2019年3月31日日曜日
場所: 宮崎市新別府町船戸738-1 宮崎市郡医師会病院研修棟研修室。
駐車場は病院
今回のテーマ
「がん患者さんのアウトプット技法・II こんな方法もある」
11:30~13:00 患者さんだけの気軽なおしゃべり会
13:00~15:00 がん専門医によるレクチャーと質疑応答
15:00~16:00 おしゃべり会 初めての方も気軽にご参加ください。
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■金正恩氏 会談前
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■金正恩氏 会談後
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■トランプ大統領 会談前
トランプ大統領
「とてつもないことが起こるだろう」
→米朝首脳会談での進展に期待
↓↓↓↓↓↓↓↓
■トランプ大統領 会談後
世界の注目を集めた2回目の米朝首脳会談の交渉が決裂しました!
米NBCなど一部のメディアでは、アメリカが北朝鮮を「核保有国」と認めるのではないか、という観測をしきりに報道していました。
しかし、その報道は、完全に希望的観測に過ぎないことが露呈しました。
日本としては、アメリカに安易な妥協をしてほしくないという立場でしたから、北朝鮮が核開発で譲歩しない以上、これでよかったのだと思います。
米朝首脳会談の交渉決裂により、最も手痛い目に会ったのは、誰よりも金正恩氏その人です。
彼は、何を勘違いしたのか、トランプ大統領が北朝鮮の提示した条件に妥協するだろうという思い込みで会談に臨んだようです。
以下、産経ニュースより引用します。
退路を断つ交渉戦術が裏目に 金正恩氏は就任以来最大の危機に
【ハノイ=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「制裁解除」ありきでトランプ米大統領とのハノイでの2回目の会談に臨んだ。しかも十分な実務者協議なしにトランプ氏の決断に全てを委ねる賭けに出たことが裏目に出た。今回の会談失敗は、金氏にとって最高指導者就任以来の重大危機ともいえそうだ。
「非核化の準備ができているのか」。28日の会談の合間、米記者団からこう問われると、金氏は「そのような意思がなければここに来なかった」と
「具体的措置を取る決心は」との質問には「今、話している」と応じた。これに対し、トランプ氏が下したのは「北朝鮮は準備ができていなかった」として合意を見送る結論だった。
(中略)
金氏は1月の新年の辞で「米国が一方的に何かを強要しようとし、制裁と圧迫に出るなら新たな道を模索せざるを得なくなる」と警告し、あくまで制裁解除ありきの交渉を米側に迫った。同時に「人民生活の向上」を第一目標に掲げており、経済を圧迫する制裁は体制の将来を左右しかねない死活問題だった。
一方で、米側が求める実務者協議には応じようとせず、議題の本格協議に入ったときには会談まで1週間を切っていた。金氏はその2日後の2月23日に専用列車で平壌をたつ。非核化と制裁に関わる重大事項はトップ同士の直談判で決めるとのメッセージだった。だが、トランプ氏は会談本番で首を縦に振らなかった。
北朝鮮は金氏の今回の長期外遊を政権高官の寄稿文などで「大長征」と持ち上げて国内向けにも大宣伝し、成果に対する住民らの期待をあおった。28日には、両首脳の初日の会談で「全世界の関心と期待に即して包括的で画期的な結果を導き出すため、意見が交わされた」とメディアで大々的に報じていた。
米側に制裁の撤回を突き付けた新年の辞は最高指導者の公約とい
、金氏にとって制裁問題での譲歩は難しい。金氏は退路を断つ交渉戦術で自らを窮地に追い込んだ形となった。
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<交渉決裂後、憮然とした表情の金正恩氏>
>北朝鮮は金氏の今回の長期外遊を政権高官の寄稿文などで「大長征」と持ち上げて国内向けにも大宣伝し、成果に対する住民らの期待をあおった。
>米側に制裁の撤回を突き付けた新年の辞は最高指導者の公約といえ、金氏にとって制裁問題での譲歩は難しい。金氏は退路を断つ交渉戦術で自らを窮地に追い込んだ形となった。
所詮は外交を知らないただの若造が、自分の権力にうぬぼれて墓穴を掘ったという話です。
たまたま、最高指導者だった親の権威を笠に着て、えばり散らしていただけの存在だったのです。
今回の交渉決裂が物語るのは、既に金正恩氏の周辺が、正しい情勢収集・分析ができなくなっているという実態です。
これで、北朝鮮における金正恩氏の権威は、失墜したも同然でしょう。
そして、本日は3月1日です。
「三・一独立運動」から100周年を迎えたこの日に、金正恩氏に強烈な一撃が加えられました!
以下、産経ニュースより引用します。
金正男氏息子の支援団体
【ソウル共同】2017年2月にマレーシアで北朝鮮の金正男氏が殺害された後、息子のハンソル氏ら家族3人をマカオから安全な場所に移したとする団体「千里馬民防衛」は1日(日本時間)、金正恩朝鮮労働党委員長による北朝鮮の体制に抵抗する「臨時政府」の発足を団体のホームページで表明し、北朝鮮を脱出した人々らに結束を呼び掛けた。
北朝鮮の体制を「数十年間、人道主義に反する膨大な犯罪を行った」と批判。「体制の中で宣言文を聞いている者たちよ、圧制者に抵抗せよ。公の場で立ち向かい静かに抗拒せよ」と支持を求めた。団体名を同日から「自由朝鮮」に変更した。
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<金正男(キム・ジョンナム)氏の息子の金漢率(キム・ハンソル)氏>
金正男氏が、北朝鮮の工作員により殺害されてから2年。
その金正男氏の息子の金漢率(キム・ハンソル)氏を保護してきたのが、「千里馬民防衛(チョルリマ・シビル・ディフェンス)」という団体です。
この団体が、先日「重大発表」を行うと宣言していましたが、それが今回の「北朝鮮臨時政府」の発足だったのです。
以下、朝鮮日報より引用します。
金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏が2017年にマレーシアで殺害されて以降、正男氏の息子キム・ハンソル氏を救出し保護しているとされる団体「千里馬民防衛」が25日、今週中に重大な発表があることをホームページで予告した。
同団体は「わが組織はある西側国家にいる同志たちから支援要請を受けた。非常に危険な状況だったが対応した」と説明した。
(中略)
「千里馬民防衛」は1か月前には「あらゆることが変化する今年。隠密に活動を維持している。支援が必要な
連絡してほしい。われわれは組織の1部分にすぎない」という文章を掲載していた。
(中略)
過去にキム・ハンソル氏の動画を公開した際には「先月、金正男氏が殺害された後、金氏の家族から支援要請を受けた。急きょ家族に会って、安全な場所にお連れした」として「緊急の時期に、ある家族の人道的避難を支援したオランダ政府、中国政府、米国政府と、ある無名の政府に感謝の意を表する」と述べていた。
(以下略)
>「緊急の時期に、ある家族の人道的避難を支援したオランダ政府、中国政府、米国政府と、ある無名の政府に感謝の意を表する」と述べていた。
ここで注目すべきなのは、「千里馬民防衛(チョルリマ・シビル・ディフェンス)」が、いずれ金漢率(キム・ハンソル)氏を担いで、「新しい北朝鮮政府」の樹立を目指そうとしていることです。
そして、この団体を支えているのが、オランダ政府、中国政府、米国政府と、ある無名の政府だという点です。
ここで言われている無名の政府とは、おそらくロシア政府のことではないかと推察されます。
米・中・ロと、国際司法裁判所のあるオランダが、「北朝鮮臨時政府」の発足を支援しているということは、大いにありうることです。
現在の北朝鮮は、周辺諸国にとって、非常にやっかいな存在となっています。
アメリカも中国もロシアも、このまま北朝鮮が核保有国となることは、絶対に認めたくないでしょう。
しかし、現状のままでは、核放棄の代償に北朝鮮への支援を際限なく要求されるだけです。
いっそ傀儡政権を樹立させ、朝鮮半島の非核化と同時に、米・中・ロの緩衝地帯とする方向に舵を切ったとしても不思議ではありません。
金正恩氏は、このまま北朝鮮に帰っても、経済制裁を解除できなかった無能の指導者として、その権威は失墜するほかありません。
一方、核実験やミサイル発射実験のカードは、即アメリカの攻撃のヒキガネになるため、めったなことでは使えません。
つまり、この先彼が失った権威を取り戻す手段は、ほとんど残されていないのです。
そして今、「北朝鮮臨時政府」の発足は、彼の権威をどん底まで叩き落すことになるでしょう。
2年前に殺害された金正男氏が、その息子に成り代わって弟に復讐する日も近いのではないでしょうか?
いや、果たしてその前に、金正恩氏は無事帰国できるのでしょうか?
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■イェーイ!
最後までお読みいただきまして有難うございます。
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まぁ!現実ではこんな妹いないと思うけど!
そんなことより俺ガイルの重大な発表楽しみすぎる!
#比企谷小町生誕祭
#比企谷小町生誕祭2019
#3月3日は比企谷小町の誕生日
#俺ガイル
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