アドゥワ情報特集
広島東洋カープの交流戦は、7勝11敗で終わりました。
もっとも、重要なのはセ・リーグ他球団との相対関係なので
実害としては 「巨人との3連戦で、1勝2敗だった」 程度
とも言えます。
しかしですね。大事なのはそこではありません。
今のチームを見ていると、「数年前に戻ってしまった」ような
印象を受けます。
交流戦は大敗が多く、投手陣に目が行きがちですが
私は、打線のほうが問題だと思っています。
調子の悪い選手が多いことが
ピッチャーとの信頼関係を損ねてしまい
ピッチャーに無用なプレッシャーをかけてしまっているように
思えます。
今日の試合にしても、去年おととしのチームなら勝っていた
かもしれません。
少なくとも、1回と9回のソロホームラン2本だけ、ということは
なかったでしょう。
そもそもですが
3年続けて優勝するというのは難しいことです。
近年で言えば、2009年の巨人、2014年の巨人が3連覇
だったわけですが
2009年は、坂本や山口鉄といったところが真の主力に
なり、さらに、ヤクルトから移籍したゴンザレス投手が見事な
活躍をしました。
2014年は、戦力補強は大竹ぐらいで、9月初旬まで、
広島・阪神と並走するような展開でした。しかし勝負どころで、
「見えない力の差」を痛感させられました。劣勢のビジターの
試合をよく拾っていた印象があります。
要するにですね
3年続けて優勝しようとするのならば
①戦力補強をする(新入団選手が活躍する)
②若い選手が、主力として台頭してくる
③蓄積された経験値がものを言う
といったことが必要なんですよ。
上記のうち①と②は、昨年、一昨年とありました。
一昨年は、ジャクソン、ヘーゲンス、ルナが加入して、
鈴木誠也が台頭してきました。
10年目の安部の出場機会が増え、後半にはルーキー岡田が
ローテーションに定着しました。
昨年は、薮田が先発の軸になりました。交流戦から、
バティスタが出てきました。
しかし今年は少ないんです。
野間とアドゥワはよく頑張ってますけどね。
そうなると、優勝のための頼みの綱は③の「無形の力」と
いうわけですが
今のチームに、これがあるんでしょうか。
「いいピッチャーだから打てません」 ていう感じの打席が
すごく目につきます。
工夫がないというか、チームとして対峙していないというか。
4年前は、こんなことも書いていました。
今の状態にかなり通じるところがあります。
昨年、一昨年の優勝が単に 「個の力」 によるものであり
チームに蓄積された無形の力がないのであれば
今年は新しい 「個」 の台頭が少なく
去年より働けない 「個」 が多いのですから、
絶対に勝てませんよ。
他の5球団は
「新戦力はあるものの、もともとの選手の働きがいまひとつで、
新戦力が純粋なプラスオンになっていない」
状態です。
だから、貯金が6しかない広島がいまだ首位なわけですが
まだ半分以上残っている状態で、首位とかゲーム差とか、
何ら意味を持ちません。
交流戦を通じ
「広島 恐るるに足らず」
という印象を持たれたかもしれません。
残り73試合。
真のチーム力が問われることになります。
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今年は勝ちも負けもいろんな場面も経験出来て良いね!今日の負けも絶対いい経験だからまた明日から勝っていこう!