女性を口説くなんて実はどうでもいいことに早く気づけ
こんばんは、ルルです。
今日は定期購読している『GRAPH』11月号が我が家にも届いて
おりました。
帰宅前にすでにTwitterではだいきほのmitについてのつぶやきが
溢れておりまして
いつも書いているようにのぞ様単体派のワタクシは、その萌え転がりまくっている皆様のつぶやきの数々を無の境地で眺め
(もはや修行)
いざページをめくると…おぅ、思ったほどのいちゃこらじゃなかったわい、とホッと胸をなで下ろしました←
この件を相棒にも報告しまして(主にモヤる気持ちをw)、自分が望海強火担であったことを再確認したと
いうお話でした
ちなみに美弥様や七海ひろきお兄様の場合は娘役さんとどんなに絡もうともこんな気持ちにはならないのです
↑って何の告白w
だって、お兄様なんてフライト中、隣席の女性を口説くのがデフォでしょ?むしろ口説かないと失礼でしょって感じですし、
美弥ちゃんはどんなお相手でもステキにエスコートしてくれそう
ですしね
ただ今回のmit、のぞ様のお写真が大変に良かったので、結果的
に満足してます(私、のぞ様に関してはチョロいの)
という訳で皆様、発売日をお楽しみに
そして、今日のタカニュでは19日に東京公演初日を迎える
エリザのお稽古場が放送されました
私の大劇場での観劇はすべてありルドルフだったので、稽古場であってもおだちんルドルフが観られたのは良かったです
私、最近までおだちんのこと、そんなにピンときてなかったんですけど、先日ぽっぷあっぷTimeを見て、普段のお化粧のおだちんの
美しさにとなりました。すっごくキレイなお顔立ちだったのね
なので、お稽古場のルドルフにも大変注目しました。
れいこルキーニも大劇の稽古場では全然カメラのほう見てなかったのに、今回ちょっとは目線くれたし(そこはのぞ様を見習って
いただきたい←毎度カメラに向かってガッツリアピール)、
まゆぽんパパと少女シシィのシーンもあったし、概ね満足です…が!
美弥様フランツが
少なすぎ~やしませんか~?♫
ワタクシが本作で一番ウットリした
「嵐も怖くはな~い~♬」のあとの「好き~だ~♫」がカットされているではないかー!!!!
大劇場の千秋楽映像ではあったのに!
あと2秒あったら入るやん?
…とテレビに向かって盛大に突っ込みました
まぁ、その代わり扉にすがりつく普段化粧の美弥様が拝めたので
よしとしますけども!
そしてね、ここでも言うよ。あの美しい美弥様が懇願してるのよ
「シシィ、
今すぐ扉を開けんかー!」(4回目)
月組の皆様、11/18の大千秋楽のその日まで、お元気に素晴らしい公演を魅せてくださいますように
そして東宝組の皆様、本当に優しくて素敵な美弥様フランツに
ぜひご注目くださいませ
女性を口説くでゆったり気分
ついでに、真上のコマの館長&凛子さんの表情も結構ツボ。『ククク……勝ったな』という心の声が聞こえてきそうですね。なかなかの悪人顔。館長は兎も角、登場したて頃の、アンパンマンを思わせる真ン丸した凛子さんは完全に消滅してしまいました。あの当時の私に『これが舞子ママだよ』と教えても絶対に信じないと思う。
遂に最終回を迎えた『修羅の門 第弐門』ですが、月マガ未読の方もおられると思いますので、冒頭は内容や勝敗とは無関係な話題から入らせて頂きました。いや、実際、私もネットで最終回に関する記事がパッと目に入って、慌てて閉じるということがありましたので。危ない危ない。そんなワケで最終回の核心に迫る内容は、ここからになります。『修羅の門』の読者で月マガ未読の方は絶対にスクロールしないで下さい。私の嫌いなワーストテンに入る言葉を使うと『一切は自己責任』となります、悪しからず。今回のポイントは7つ。
1.神のディフェンスと仏の迎撃
ジルコォー・マッイイツォ「ムツが動いた!」
山田さん「いや、海堂が動かした」ギッ
構えを取り、自ら前に出たものの、九十九が反応すると足をとめた海堂。やはり、海堂の『空』の空手は迎撃専用システムのようです。自ら動いて、尚、相手の動きが読めるのであれば、最初から仕掛けていた筈ですからね。これはジャージィ・ローマンの神のディフェンスと同じですが、そこから叩き込む技が一撃必殺になる点で、完全な上位互換の特性と思われます。
それこそ、ローマン戦でアーロンが語ったように、九十九が仕掛けなければ、海堂の『空』の空手にも綻びが出たかも知れませんが、それはテディさんが語ったように、世界最強という山を踏破したことにはならない。相手の苦手分野を攻めるのは寝込みを襲って勝つのと変わらないワケで、九十九らしい反応だといえます。しかし、自らの『空』の空手と最も相性が悪い片山を封殺したり、九十九から攻撃するように仕向けたり、何気に海堂も勝つために手段を選ばないエグいマネをします。神武館道場破り編で館長が『海堂は陣雷よりもエグイことができる』と語っていたのは、そういう意味もあるのかも知れません。
2.大事なことだから二回叫びました
山田さん「やめろ、そいつはもう『四門』じゃない。やめろ! 『死門』だ!」
短期間で二度目の『四門』を開けた九十九を前に、思わず声が出た山田さん。今回は全編通して、山田さんが九十九の父親していたなぁ。今回の主人公はどう見ても山田さん。死闘を繰り広げてはいるのは九十九なのですが、物語の中心にいたのは終始、山田さん。今まで抑えてきた父親としての心情がボロボロ出ちゃって、まぁ、可愛いったらありゃあしない。
本作が第壱門が継続して描かれていたら、多分、こうはならなかったと思います。第壱門の頃は川原センセの分身はあくまでも、主人公の九十九でしたが、第弐門からは山田さんが川原センセの代弁者でした。物語&主人公を見る作者の目が変わったのでしょうね。自らムチャをする側から見守る側への転換。リアルで十年前後の休載期間を挟んだ影響であり、御自身が重ねた年齢による変化もあるでしょう。
3.相手を誘い込んだのはどちらであったのか
海堂晃「やはり、陸奥……お前は修羅王。だが、龍造寺徹心最期の場で負けるわけにはいかんのだ!」
九十九の左の『無空波』を読んで躱す海堂晃。片山が驚愕の表情を浮かべていましたが、触れられたらOUTの『無空波』とはいえ、片腕が死んでいる状況で九十九が最も楽に出せる一撃必殺の技といったら、これしかありません。その直後の流れを考えると、海堂が『無空波』を読んだというよりも、九十九が『無空波』を餌に海堂を誘い込んだと見るべきでしょう。海堂の『空』の空手に生じた亀裂。実際、直後に決まった九十九の攻撃は如何に読めない技とはいえ、今までの海堂の鉄壁っぷりを思うと回避できないほうが不自然です。神のディフェンスを凌駕する海堂の『空』の空手に亀裂が生じた理由。それは上記の海堂の台詞が原因でしょう。
『空』の空手の極意は一切の因果を受け入れ、誘い、呑み込み、躱し、倒すという高度な演算能力、言い換えると『悟り』の状態。しかし、この時、海堂には館長のために陸奥を倒すという『欲』が出ました。『欲』とは『悟り』に最も邪魔になる思考の『執着』に他なりません。『愛欲』や『執着』という『煩悩』があるうちは悟れないと御釈迦様も仰っています。先回、館長の激で危機を脱した海堂でしたが、今回の敗因は館長の期待に応えるという『空』の空手を自ら否定する感情であったのかも知れません。逆に海堂の攻撃を誘導した辺り、動きを完全予測して凌駕するという海堂の『空』の空手、つまり、相手の得意分野で捻じ伏せるという九十九のファイトスタイルの神髄が今回も発揮されたといえるのではないでしょうか。
4.炸裂! 山田キック!
龍造寺舞子「あれは山田……ううん、九十九の父さんが見せた、ただの力の入らない引っ掛け蹴り」
山田さん「お嬢さん……『あれ』は僕の『あれ』じゃない。『四門』の『あれ』だ……だから、一の力が十にもなる」
何気に舞子にも『効かない技』とdisられた山田キックが、最終決戦の掉尾を飾る技になりました。うーん、これはちょっと想定外。てっきり、反撃の布石や糸口に使われると思っていたのですが……確かに姜子牙戦で語られていたように『四門』は肉体の限界を超えることですし、そこから放たれる技が尋常ならざる衝撃を秘めているのは判りますが、それだと先回のように『四門』に『無空波』を重ねなくてもええんちゃうのん? と思ってしまいます。私は海堂
が倒れた瞬間、
山田キックで『無空波』を撃ったように見えた
んですよ。足で『虎砲』が撃てるのですから、足で『無空波』が撃てない道理がない。『四門』という陸奥の奥義。『神威』という不破の奥義。それが『無空波』という圓明流の奥義に乗っかって『空王』を倒した。まさに圓明流奥義のオンパレードや! とか思ってしまいました。ちょいと深読みし過ぎた感じです。
尤も、無傷に見えた海堂も完全に前回喰らった『無空波』のダメージから完全に回復していたとは思えませんし、全身を揺らされた状態で後頭部にマトモに蹴りが入れば、動けなくなるのも道理でしょう。レオンを屠った『玄武』なんか後頭部へのヘッドバットですからね。きばっちの『神威もどき』のほうが痛そうでした。その点、今回は後頭部に踵をブチ込むというエグさなので、ヘタすると『玄武』よりも効いたかもです。
5.おまえじゃねえ、座ってろ
片山右京「陸奥が勝ったのですか?」
山田さん「いや、相打ち、引き分けだろう。海堂のあの『空』の一撃……あれは確実に入っていたし、なにより『四門』を開けたあいつが再び立ち上がれるとは思え……な」
陸奥九十九「」ムクッ
知らぬこととはいえ、父親の顔を完全に潰す形になった九十九の黄泉還り。舞子とマッイイツォが笑っている同じコマで山田さんがドンびきの表情を浮かべているのもツボりました。立ち上がらないほうがよかったんかい。そして、直後で並んだ羽生社長と片山のコマも地味にキた。こちらも殆ど造形同じなんですもの。今まで俺は片山を見て萌えていたのか……あ、いや、別にいいか。片山はイケメンだし。
それは兎も角、舞子に九十九の出迎えを促し、片山に海堂を運んでくるよう頼んだのはいいとしても、マッイイツォには行かなくていいぞと釘を刺す山田さんの様子を見ていると、マッイイツォは本当にそっち方面では信用されていないんだなぁ。開戦前も呼ばれてもいないのに『Yes!』とかサムアップポーズつけていましたね。いや、絶対に悪い奴じゃないのですが、空気が読めないというか。羽生社長のように初めて流す涙で心境を表すオクユカシサとは真逆の存在でしょう……つうか、今回一番驚いたのはマジ、羽生社長の涙。この人も人前で泣けるんだ。陸奥と距離を置いてきた人間が、ラストバトルで泣くというスタンスは、全日本編&ボクシング編の五十嵐兄弟と同じなのかな。
6.親子の絆
龍造寺徹心「凛子……海堂に礼を言ってくれ」
龍造寺凛子「……伝える」ギュッ
まずは『武神、遂に墜つ』というコトで、館長が退場。ここは映像的な対比が巧かった。勝った側だけれども、父親と名乗り出られない山田さん。負けた側ですが、父子の意志が通じあう龍造寺一家。ついでに舞子に肩を支えられる九十九と、片山に抱きかかえられる海堂、勝者と敗者の双方に光が差し込んでいて、どちらのほうに栄光があるとかないとかいう話ではない、的な表現であったと思います。観衆不在の今回の戦いで双方の健闘を等しく讃えるには、こういう表現が相応しいんじゃないでしょうか。
そして、谷山も九十九VS海堂をスクープし損ねたにも拘わらず、編集長の椅子を死守したようで何よりです。どの社も取材できなかった以上、谷山一人に責任を負わせるコトはできなかったのでしょう。でも、谷山個人としてはクビになってでも取材したかったでしょうから、何気に無念であったと思います。この先、九十九の取材をする機会がある度にネチネチ絡んできそう。どう見ても絡み酒の気質っぽいですし。
さて、もう一組の親子。まぁ、こちらは義理の父子ということになるのでしょうか。
陸奥真玄「何年前になるか。現(うつつ)……お前さんと初めて逢った時だ」山田さん不破現「さて、二十……何年ですか? 忘れましたよ、昔の事は」
山田さんの本名確定。
やはり、そのまんまのふわ・うつつでした。兄貴の幻(まほろ)といい、なかなかのキラキラネームです。不破というと九十九が語った裏の顔の恐ろしさばかりがクローズアップされていますが、意外と御茶目で気のいい一族であったのかも知れません。まぁ、そもそもが陸奥と同族ですので、性格が似るのも道理なのですが、そう考えると不破北斗は圓明流の歴史の中でも異質の存在であったのでしょう。飄々とした血統に突然、ああも人相と性格の悪い奴が生まれてきたのですから、不破幻斎が『ひょっとすると陸奥を倒せるんじゃないか』と思い込むのもムリはありません。まぁ、私が幻斎だとしたら、喜ぶより先に本当に自分の息子なのかと疑ってしまいそうですが。
7.ラストページ
龍造寺舞子「陸奥九十九の伝説は、まだ終わらない……から」
第壱門の頃から、最終回は海堂戦が終わって数年後、九十九と舞子の子供の『一(はじめ)』が、不敗とか伝説とかの気負いなく、純粋に格闘技を始めている……的なラストを想像していたのですが、思っていたよりも遥かに九十九と舞子の関係は進展していませんでした。絶対にチューもしてない。これには山田さん……じゃない、現さんも苦笑いでしょう。巌さんはホッとしているかも知れません。本当に九十九の奥手っぷりは半端ない。自分の代で圓明流を終わらせるつもりだからよかったものの、九十九にその意思がなければ、陸奥の血統が断絶しかねない危機でした。少なくとも葉月時代=陸奥最強神話の空白期が再来した可能性は高い。ひょっとすると、九十九が自分の代で圓明流を終わらせようとしたのは、女性を口説く自信がなかったからかも知れません。見るからに女にモテそうな兄貴は殺してしまった=俺には女を口説く自信がない=自分の代で陸奥が終わってしまう=俺が圓明流最強を証明して後継者をつ
らないでいいようにしよう、とか。まぁ、出海も三十過ぎてから天兵をこさえているので、圓明流の中ではまだまだ余裕があるつもりなのかも。
さて、真面目な話、上記の舞子の台詞ですが、陸奥圓明流ではなく、陸奥九十九の伝説というのが肝でしょうかね。谷山一同が『九十九VS海堂よりも、明日の陸奥九十九が見たい』といったように、作中では本人も周囲も、陸奥九十九はこれからも戦い続けるという認識で一致しているようですが、九十九個人ではなく、陸奥圓明流の最強の証明は一通り描き終わったという作者の意志表明じゃないかと思います。もしかすると、
『修羅の門 第参門』をやっても不思議じゃない
と思える〆でしたが、これ以降は『描くとしても圓明流の最強神話に囚われない方法でやります』という印象を受けました。これで『修羅の門』が完結するにせよ、休養期間を置いて現実世界の格闘技を巡る状況が変化するのを待つにせよ、取り敢えずは『放置していた宿題はキチンと片付けました&@は圓明流に囚われずに自由にやります』ということなんじゃないかと。それが陸奥九十九の伝説と表記した理由だと思います。
これにて五年弱に及んだ『修羅の門 第弐門』の連載終了。川原センセ、本当にお疲れ様でした。
もうね、ヴァーリ・トゥード編直後の無期限休載宣言を読んだ時には『これでもう、九十九の戦いが完結することはないんだ』との絶望に襲われていただけに、連載の再開と完結は本当に嬉しかったです。あの頃の自分に『生きてりゃいいことあるよ』と教えてあげたい。でも、ラストバトルが山田キックで終了というのはなぁ……先回までの『四門』&『無空波』のオンパレードから考えると落差が半端なかった。最終回直前企画で発表したには食い込まない感じになりましたが、しかし、何よりも完結したというのが、このうえない喜びです。本当にありがとうございました。
そして、このブログの修羅の門感想記事に足を御運び頂いた皆様にも厚く御礼申しあげます。殆ど開設直後から、このブログのメイン記事として描いてきた感想も、一先ずは今回で終了となりました。こちらも本当にありがとうございました。今号に掲載されていたように、
『修羅の刻』 10月号より始動
とのことですし、次号は川原センセによる『修羅の門 第弐門』回想インタビューも始まるそうなので、これからも随時、関連記事はUPしていきたいと思っています。
重ね重ね、本当にありがとうございました。
¥504
Amazon.co.jp
みらいへ、いっしょに。女性を口説く
時間は二人が部屋で顔を合わせたところまで
巻き戻します
さて…
それでは、どうぞ
『 Forevermore 』
「お酒…飲んでたんですね」
「あ、うん」
コーヒーをテーブルに置きながら蓮が返事をする
綺麗なカップに美味しそうな香りがたった
「では、今日もお帰りにならないつもりなんですね」
「…あぁ、そうなるかな…そうだね」
自分にもコーヒーを淹れて立ったままコーヒーを飲む
…俺、大丈夫だろうか
まだ自制心がきくだろうか
「今日はお話に来ました
明日は半日オフになったと社さんから聞いています」
「…話…社さんか」
カップをテーブルに置くと
窓際に移動し立ったままキョーコを見つめる
「敦賀さん
帰って…来てください
私が悪かったんです。だから…」
声が震える
泣いちゃダメ、もしここで嫌われても
このままじゃ…ダメ
「キョーコは何も悪くないよ
俺が…ちょっと我慢が出来なくなったんだ」
「我慢?」
「そう、色々ね
一緒にいたいけどこのままじゃ君を傷つける
だから、もう少し時間をくれないか?
落ち着いたら…」
「落ち着かない…そのままの
…敦賀さんがいいんです!」
いつの間にか立ち上がったキョーコは
外を見ていた蓮の背中に抱きついた
「キョーコ…」
「私が…いけないんです
一緒に暮らそうって言ってくれたのに
自分の事で精いっぱいになっちゃって
それに…あの、バカと…比べたりして
失礼なことをしたと反省してます!
…敦賀さんは敦賀さんで、それで…
え・・・・と…」
捲し立てるようにキョーコが背中で話している
精いっぱいに想いを伝えようと頑張るキョーコに
蓮は驚きを隠せなかった
「いや、悪いのは俺だよ?
勝手に自分のペースで同棲を始めて
…それで君に触れることも出来なくて
勝手に…その、怒った…というか…」
窓ガラスに蓮の顔が映っている
後ろからそっと窓ガラスを覗き込んだキョーコは
赤くなっている蓮に驚いた
「…え?…触れる?」
「そう…」
後ろから回されたキョーコの手
白くて綺麗な手を上からそっと包み込む
最近はそれだけでも過剰に反応していたキョーコが
すんなりと受け入れてくれたことで
蓮の気持ちが少し軽くなった
「君に…触ると…
その…過剰に…色々してしまいそうで
それに、アイツの…影に、嫉妬…
そう、嫉妬…してたんだ」
自分でいいながら嫉妬というワードに納得した蓮は
クルリとキョーコの方へ向き直った
「嫉妬してごめん!」
急に大きな声で謝ると
キョーコをぎゅっと抱きしめる
最初は止まったままだったキョーコだが
少しするとたどたどしく背中に腕を回した
「アイツ…に嫉妬、して下さったんですね
嬉しい…私に飽きたわけじゃなかったんだ」
ホッとして蓮の胸に顔を埋めた途端
蓮がキョーコの両肩を掴んだ
「飽きる?なぜそうなる?」
なぜだ?といっぱい疑問符を浮かべた目でキョーコの顔を見る
そんな蓮に戸惑いながら
「飽きたから…気に入らないところがあったから
もう私のことを嫌いになったのかと
だから…帰ってこない、って」
「ちょっと待った!!それはない!
絶対に…ないから!」
力いっぱい再度キョーコを抱きしめると
蓮は髪に顔を埋めた
「キョーコを飽きるとか、嫌いになるとか
なれたらどんなに楽だと思ったか
…でもなれないんだ
抑えるのが難しいほど、君が欲しい」
「でも…先日、アナウンサーの人と
お話…してましたよね?」
下でキョーコが言いにくそうに
でもちょっと拗ねた声でブツブツ言っている
「あ、あれ…見てたのか
あれは、彼女には悪いけど
キョーコに嫌われたのかと思って…
そんなに男として失格なのかなって、つい」
「つい…?」
「ちょっと試しに口説くフリを…」
「え?…うそ!」
今度はキョーコが蓮から離れた
責めるような眼をして蓮を睨んでいる
「女性をそんな、騙すような…
相変わらず…プレイボーイ…なんですね」
「相変わらずって、なんだよ?」
「いつもそうです。思わせぶりなこと言ったり
食事に誘ったり、プレゼント用意したり」
「それは、キョーコにしかしてないだろ?
あの彼女とはあの時話ししただけだ」
「…嘘つき、女性を口説くなんて!
私…が…彼女なのに」
うるうるとキョーコの目が潤んでいる
そんなキョーコの顔を覗き込むと
「嫉妬…した?」
「知りません」
「知らないか…
…よっ!…と」
「え?敦賀さん!!」
急にキョーコの身体を抱き上げると
蓮は部屋の中を歩き出した
…続きます
話が…?
出来てるけどどうなってるんだ??